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パーキンソン病とは?

2020/05/05

パーキンソン病とは?
パーキンソン病は50~65歳で発症することが多く、高齢になるほど発病する確率が高まるといわれています。そのため、社会の高齢化がこれから進むにつれて患者数も増加すると予想されています。


なぜ起こるの?
私たちの体は、大脳からの指令が筋肉に伝わることによって動いています。この大脳からの指令を調節し、体の動きをスムーズにしているのがドパミンです。

パーキンソン病は、中脳の黒質という場所にあるドパミン細胞がこわれて、本来、作られるはずのドパミンが減ることによって発症します。

ドパミンが減ると、体が動きにくくなったり、ふるえが起こりやすくなったりします。

ドパミン細胞は、年齢とともに自然に減っていきますが、パーキンソン病の患者さんの場合は、健康な人に比べてより速いスピードで減っていきます1)。

ドパミン細胞が急に減ってしまう理由はわかっていませんが、パーキンソン病の発症にはドパミン細胞の中でαシヌクレインというタンパク質が凝集することに関連しているのではと考えられています2)。

食事や職業、住んでいる地域など、原因となる特別な理由はありませんが、稀に家族性に発症し、その遺伝子が特定される場合もあります。でも、患者さんのほとんどは個人性であって、遺伝性を示してはいません。

高齢になるほどパーキンソン病を発症する割合は増えますが、40歳以下で発症することもあり、この場合は若年性パーキンソン病と呼んでいます。

なお、患者さんの数は1000人に1人~1.5人くらいですが、60歳以上では100人に約1人と多くなっています3)。

1) Fearnley JM, Lees AJ :Brain 114(Pt 5) , 1991
2) Braak H, et al : J Neural Transm , 2003
3) 厚生労働省 平成26年度患者調査