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パーキンソン病ってどんな症状がでるの?

2020/05/06

パーキンソン病ってどんな症状がでるの?

パーキンソン病は、手足の震えや筋肉のこわばりなど、運動機能に障害が現れる病気です。「手足が震える」「動作が遅くなる」といった自覚症状が出たら、パーキンソン病を疑ったほうがいいかと思います。
症状には、体の片側から出始め、次第に反対側に広がっていくという特徴があり、ゆっくりと進行します。

パーキンソン病になると運動障害が現れるため、動くのが億劫になって生活の質が下がり、最終的には寝たきりになってしまう人もいます。

パーキンソン病の症状には、脳内物質の減少によって起こるとされる「運動症状」と、それ以外の「非運動症状」の主に2種類があります。

パーキンソン病によく似た症状が現れる病気をまとめて「パーキンソン症候群」といいます。 パーキンソン病とパーキンソン症候群は治療法が違うので、まずは専門医による正しい診断を受けることが重要です。



■運動症状
運動症状は、パーキンソン病の発症初期からみられる特徴的な症状で、診断において最大の手がかりとなります。特徴的な症状は、静止時振戦(せいしじしんせん)、無動(むどう)、筋固縮(きんこしゅく)、姿勢反射障害(しせいはんしゃしょうがい)の4つです。

これらの運動症状のうち無動があり、なおかつ静止時振戦か筋固縮がある場合に、パーキンソン病を疑います。

姿勢反射障害は他のパーキンソン症候群で早期にみられる症状です。また、歩行障害、すくみ足、嚥下障害(えんげしょうがい)、姿勢異常なども見られることもあります。
運動症状は左右いずれか片方に発症することが多いですが、徐々に両方に見られるようになります。

筋固縮(きんこしゅく)
・肩、膝、指などの筋肉がかたくなって、スムーズに動かしにくい
・痛みを感じることもある
・顔の筋肉がこわばり、無表情に感じられる

無動(むどう)
・動きが素早くできない
・歩くときに足が出にくくなる(すくみ足)
・話し方に抑揚がなくなり、声が小さくなる
・書く文字が小さくなる

静止時振戦(せいしじしんせん)
・何もしないでじっとしているときにふるえる
・片方の手や足のふるえから始まることが多い
・睡眠中はふるえがおさまるが、目が覚めるとふるえが始まる
・1秒間4~6回ぐらいふるえる

姿勢反射障害(しせいはんしゃしょうがい)
・体のバランスがとりにくくなり、転びやすくなる
・歩いていて止まれなくなる、方向転換をするのが難しい
・症状が進むと、首が下がる、体が斜めに傾くこともある
・転倒を招き、骨折の原因になるので注意が必要



■非運動症状
パーキンソン病では、運動症状の他にもさまざまな非運動症状が見られます。非運動症状の中には運動症状の前に現れるものがあります。


自律神経症状
便秘や頻尿、起立性低血圧(立ちくらみ)・食事性低血圧(食後のめまいや失神)、発汗、むくみ、冷え、性機能障害

認知障害
いくつかの手順を踏む行動が計画できなくなる遂行機能障害、物忘れがひどいなどの認知症症状

嗅覚障害
においがしない

睡眠障害
不眠や日中の眠気

精神症状
うつ・不安などの症状、アパシー(身の回りのことへの関心がうすれてしまったり、 顔を洗う、 着替える、といったことをする気力がなくなったりする状態)、幻覚や錯覚、妄想などの症状

疲労や疼痛、体重減少
疲れやすい、肩や腰の痛み、手足の筋肉痛やしびれ、体重の減少など