パーキンソン病は、症状が徐々に進行していく病気です。病気の進行速度は人によりそれぞれ異なります。
パーキンソン病の進行度を示す指標として、「Hoehn & Yahr(ホーン・ヤール)の重症度分類」と「生活機能障害度分類」が広く用いられます。
パーキンソン病のホーン・ヤールの重症度分類と生活機能障害度分類
ホーン・ヤールの重症度分類
Ⅰ度
体の片側だけに手足のふるえや筋肉のこわばりがみられる。
体の障害はないか、あっても軽い。
Ⅱ度
両方の手足のふるえ、両側の筋肉のこわばりなどがみられる。
日常の生活や仕事がやや不便になる。
Ⅲ度
小刻みに歩く、すくみ足がみられる。方向転換のとき転びやすくなるなど、日常生活に支障が出るが、介助なしに過ごせる。
職種によっては仕事を続けられる。
Ⅳ度
立ち上がる、歩くなどが難しくなる。生活のさまざまな場面で、介助が必要になってくる。
Ⅴ度
車いすが必要になる。ベッドで寝ていることが多くなる。
厚生労働省の生活機能障害度分類
(異常運動疾患調査研究部)
Ⅰ度
日常生活、通院にほとんど介助がいらない。
Ⅱ度
日常生活、通院に部分的な介助が必要になる。
Ⅲ度
日常生活に全面的な介助が必要で、自分だけで、歩いたり、立ち上がったりできない。
【参考】もっと知ろう!パーキンソン病
武田篤(柏原健一ほか編):みんなで学ぶパーキンソン病.南江堂, 東京, pp6-9, 2013